茨城百景包含風景 下金沢八景

茨城百景包含風景探索
03 /10 2021
茨城百景 如信上人の墓
こちらの百景の包含風景に不明なことが多数。
現地に行く前に調査。
何時行けるかは不明。自宅からあまりに遠距離。
DSC_0622.jpg

如信上人の墓は法竜寺にあります。

1 依上古城址(よりうえこじょうし)
  まさに址、城跡が記録されているだけ。
  場所は塙中条564ほか、となってます。国道461号沿いの畑、尾関たまご村という肉屋さんの裏手のようです。
地図下金沢1

2 御神楽石
  相川地区県道158号の御神楽橋から山に入る。
  新田山(しんでんやま)の山中。

3 下金沢八景(しもかねさわはっけい)
  これだけの記載しかない。場所が判明しません。
  そもそも八景とはなにか?
   中国の山水画の伝統的画題からきているそうです。そのポイントは雪、雨、鐘、鳥、夕日、月、霞、舟。
   これらの画題に地名が組み合わさるようです。
  
   関東でなじみの横浜の私鉄駅「金沢八景駅」もこの例で近くの風景を表しているそうです。

   さて、下金沢八景、その個別名称がわからん事にははじまらない。
  昭和28年発行の「奥久慈膝くりげ」なる書物をみつけました。
  石井良一 著、図書刊行会発行、奥久慈郷土史刊行会
  隣町のおおきな図書館まで出かけて、下金沢八景の項を見つけるも。八景の名称と付随する詩歌が記載されているだけ。
 
  ①小平の秋雨
    草枕かりの床のこたひらの里しずかなる夜の雨かな
  ②鷲嶺の晩鐘
    旅人はさこそ宿りをいそぐらん日も入相のかねを聞くにも
  ③野田の落雁
    野田の面に馴れて落ちくる雁がねは誰そ王章をかけてきつらん
  ④鴛鳥川の垂釣
    流れゆく月日の影を押川におしとしもなく釣するやたえ
  ⑤滝沢の帰樵
    妻木樵り帰る翁もみやま路に白滝沢の水をこそくめ
  ⑥御城の暁鼓 
    玉くけ明けゆく空となりにけん御城の神鼓の音ぞきこゆる
  ⑦女倉の秋月
   秋の夜の女倉の山は名のみにて紅葉を照らす月のさやけさ
  ⑧古館の暮雪
   いにしえの事はさたかに白雲のふるたてあとに積もる夕ぐれ       
  
地名地域と画題の組み合わせとするなら。
①小平の秋雨
 小平は地域名称だろうけど該当するものが地図上に発見できない。
  不明
②鷲嶺の晩鐘
 鷲嶺に近いことばは性徳寺の山号
  鷲栖山法光院性徳寺(わしのすさんほうこういんしょうとくじ)
③野田の落雁
  野田地区で見られる雁の飛行。
  国道461号と性徳寺に挟まれる地域の小字が野田らしい。
④鴛鳥川の垂釣
 垂釣(すいちょう)とは釣り糸を垂れること。
 鴛鳥川の名称が不明ですけど、詩歌の中にある押川は国道461号沿い。
 鴛鳥は大子町の町の鳥ですから押川のほとり。
⑤滝沢の帰樵
 帰樵は山の風景らしい。山を描く際にたきぎを背負う人間を山とともに描いているパターン。
  近くの沢を調べると南山の反対側に滝沢と言う川がある。しかし、流れる先は下金沢ではない。栃原に流れ出る。
  滝沢は不明。
⑥御城の暁鼓
 お城の太鼓の音
 お城といえば依上城(よりうえじょう)のこと?住所 塙字中城564ほか
⑦女倉の秋月
 女倉(めぐら)とは女倉山の事。
 横浜ゴム タイヤテストコースのななめ下あたりに、岩壁の見えるドーム型の山がある。
 ここは女倉舘の跡でもあるそうで個人の所有する土地らしい。
⑧古館の暮雪
  古館は下金沢古館跡の事かと思う。
  住所 下金沢字古館1442ほか、斎藤リンゴ園の敷地らしい。
明治22年(1889年)に依上村が合併により誕生。芦野倉村、塙村、田野沢村、上金沢村、下金沢村、相川村、初原村、槇野地村、左貫村の合併。
更に、昭和30年に依上村が大子町、袋田村等と合併して大子町。
こうなると旧地名がわからなくなります。
すべてが大子町の地番に置き換わる。

ちなみに、金沢のいわれは、この地域で金 ゴールドが産出された事からだそうだ。

現地に出向いてこの記事を参考に見つけられるでしょうか?
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プラド王子

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ラダーフレームの車に乗る年寄り。